こんにちは。SREの y-ohgi です。
2026年7月31日(金)、Topotal が新しく立ち上げた SRE 勉強会シリーズ 「もう一度考えるSRE」 の第1回を開催しました。
記念すべき第1回のテーマは 「SREチームの作り方と育て方」 です。
今回は東京・恵比寿のウォンテッドリー株式会社様のオフィスをお借りして、オフラインでの開催となりました。
会場提供いただいたウォンテッドリー様、本当にありがとうございました 🙏

「もう一度考えるSRE」というシリーズについて

「もう一度考えるSRE」 は、SRE にまつわるテーマを一つずつ取り上げ、登壇・LT・座談会を通じて「あらためてSREを考えてみる」ことを目的とした勉強会シリーズです。
今回はその第1回として「SREチームの作り方と育て方」をテーマに掲げました。
SRE の実践は現場ごとに事情が異なり、正解が一つではありません。だからこそ、いろいろな立場の方が知見や悩みを持ち寄れる場を継続してつくっていけたらと思っています。
タイムテーブル
当日は以下のような流れで進行しました。
| 時間 | 内容 | 登壇者 |
|---|---|---|
| 19:00 | 受付開始 | |
| 19:10 〜 19:20 | 開会・挨拶 | Topotal |
| 19:20 〜 19:40 | プロダクト専任SREを置かずに信頼性を追求する 〜ウォンテッドリーの実践例〜 | Atsushi Tanaka / ウォンテッドリー株式会社 |
| 19:40 〜 20:00 | SREをどう組織に根付かせるか? 〜IVRyの場合〜 | Takaaki Abe / 株式会社IVRy |
| 20:00 〜 20:20 | もう一度考える SRE チームの作り方 / 育て方 | Ryota Yoshikawa / 株式会社Topotal |
| 20:20 〜 20:30 | 休憩 | |
| 20:30 〜 20:35 | SRE/PEの人間としての信頼性のために、自分が意識していること | 牧純平/ギフティ |
| 20:35 〜 20:40 | AIにアラート調査を任せたい | 張沈宇(Cyan) / CAPER |
| 20:40 〜 20:45 | 新しく作った SLO がハマった話 | kaita / primeNumber |
| 20:45 〜 20:50 | これから来るxREを予想しよう! | 加藤泰隆/スリーシェイク |
| 20:50 〜 21:20 | 座談会 | |
| 21:20 〜 21:30 | クロージング | Topotal |
| 21:30 〜 21:50 | 懇親会(任意参加) | |
| 22:00 | 終了 |
セッション
今回のセッションは3本。
それぞれ立場の異なる登壇者にお話しいただいたことで、SRE を組織にどう浸透・定着させていくかを、多様な視点から考えられる構成になりました。
プラットフォームを提供する側(ウォンテッドリー)、事業会社で根付かせる側(IVRy)、そしてSREの支援を行う側(Topotal)と、実践と原理の両側面から、切り口が重なり合いながらも異なっていたのが印象的でした。
「プロダクト専任SREを置かずに信頼性を追求する 〜ウォンテッドリーの実践例〜」

トップバッターは、会場も提供いただいたウォンテッドリーの田中さん @bgpat_
セッションでは、ウォンテッドリー社のインフラの過去から現在までの歴史についてどのような変遷と進化をしているのかを伺うことができました。
プロダクトごとに「専任を置かない」というプラットフォームエンジニアのような選択そのものが一つの組織的なアプローチであり、第1回のテーマにふさわしい導入でした。
「SREをどう組織に根付かせるか? 〜IVRyの場合〜」

お次は株式会社IVRyのTakaaki Abeさん / @abnoumaru
テーマは、SRE をどのように組織・チームに根付かせていくか。いわゆる Embedded SRE 的な観点から、体制づくりや仕組みづくりのお話をしていただきました。
SRE という考え方を「導入する」だけでなく、事業会社の日々の開発のなかにどう定着させていくか。田中さんのセッションとはまた違う角度から開発組織の文化を進化させ根付かせる工夫をうかがえました。
「もう一度考える SRE チームの作り方 / 育て方」

セッションの締めは、Topotal CTO の吉川( @rrreeeyyy )から。
シリーズ名を冠したこのセッションでは、テーマである「SREチームの作り方と育て方」を、あらためて原理から問い直す内容をお話ししました。
先の2セッションが具体的な実践例だったのに対し、こちらは「そもそも SRE チームとは何なのか」「どう作り、どう育てるのか」を一段引いた視点から考える構成になっていました。
LT
休憩をはさんで、後半は4本の LT で一気に盛り上がりました。テーマの幅も広く、それぞれ個性豊かな内容でした 🙌
「SRE/PEの人間としての信頼性のために、自分が意識していること」
- 牧 純平さん / ギフティ

システムだけでなく 「人としての信頼性」 に目を向けたLTでした。
AI時代の人間としての振る舞いについて改めて考えるきっかけになりました!
「AIにアラート調査を任せたい」
- 張 沈宇(Cyan)さん / CAPER

逆にAIをどうSREに組み込むのかという実践的なLTでした。
個人的に自動レビューの中でClaudeとOpenAIに敵対的検証をさせているワークフローの設計がアラートの一時対応の質を上げるかつ使いこなしていると感じ学びでした。
「新しく作った SLO が良い感じにハマっている話」
- kaita さん / primeNumber

半年間のSLOに対する課題とその改善についてのLTでした。
kaitaさんがスライドを公開してくださっており、必見です!
「これから来る xRE を予想しよう!」— SRE の先にある “xRE” を予想する、未来志向の一本。
- 加藤 泰隆さん / スリーシェイク(3-shake)

締めのLTとして非常に面白く、エンタメ性と本質を両立したLTでした!
個人的にCostが大好きなのでCost REを名乗りたいなと思いました・・・笑
座談会

イベントの後半は、参加者のみなさんで、1テーブル6人の座談会を行いました。
各テーブルに Topotal の SRE が一人ずつファシリテーターとして入り、まずはその場の課題を付箋に書き出してもらうところから始めました。
いざ始まってみると、面白いくらいテーブルごとに話す内容が違いました。
例えば、あるテーブルは一人目SREの立ち上げの苦労で、別のテーブルは育成やキャリアの悩みで話が尽きない、などなど。
私がファシリテーターとして各テーブルに入っていて印象的だったのは、みなさん最初こそ付箋を前に少し様子見なのに、誰かが「うちはこうで…」と口火を切ると、そこから一気に会話が広がり、30分という枠があっという間だったことです。
Topotal がファシリテーターとして仕切るというより、現場の人同士が悩みを持ち寄って一緒に考える時間になりました。
登壇を聞くだけで終わらせず、自分ごととして話す時間があったこと。テーブルによって出てくる悩みも、たどり着く話も全然違う。その多様さこそが SRE という仕事の幅広さであり、「もう一度考える」というこの勉強会で一番大事にしたかったことが、実現できたように思います。

おわりに
第1回「もう一度考えるSRE」、たくさんの方にご参加いただき無事に開催することができました 🎉
20人枠中20人出席という参加率100%というイベントとなり、参加者の方に感謝しております🙇♂️
会場を提供してくださったウォンテッドリー株式会社様、そしてご登壇いただいたみなさま、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
運営の1人として、SRE をめぐるさまざまな視点と現場の声が交わる、とても濃い時間になったと感じています 🙏
次回「もう一度考えるSRE #2」は、9/11(金)に福岡で行います! テーマは 「越境するSRE」 、東京を飛び出しての開催になりますので九州エリアのみなさまにもぜひお会いできればうれしいです。